めしがくいたい

あるMENSA会員の生活

中島らも「アマニタ・パンセリナ」を読んだ

読みました。
中島らもという人は、学生時代からラリパッパで、結婚して子供が生まれても自宅をラリパッパハウスとして外人やらフーテン仲間やらに提供する不思議な人である。
f:id:meshigakuitai:20170805201549j:plain

Wikipediaの「経歴」を読むだけでもおもしろい人生を送っていることがわかる。
躁鬱・アル中・ラリパッパの三重苦。

アマニタ・パンセリナは、中島らもの人生で経験したドラッグについて書いてあるもので、
雑草から市販薬から違法ドラッグまで、当時入手可能だった様々なラリ物質について網羅していて、大変勉強になる。

彼のスタンスとして、「ドラッグには貴賎がある」というものがあって、
例えば覚せい剤などは歴史的・効能的に賤しいドラッグとしていて、
かつトぶことに精神性を求めていて、 ラリパッパなりの筋におもしろさを感じた。

また、この本はドラッグの種類によって章立てされているものの、
次の章で前の章のドラッグについてごちゃごちゃと語ってから本題に入るという、不思議な構成になっている。
人間臭さというか、ラリ臭さを感じる。

この本に難癖をつけるなら、ドラッグに対して探究心が薄いということ。
このことは書中でも言及されているが、「ドラッグくれるんだったらやってもいいよ」ぐらいのスタンスで消費している。
僕個人の趣味としては、ドラッグのどの成分が有効で、こうすると効きやすいとか、どう処理すれば増幅するとか、そんな話に興味があるので、
ケーススタディ的に、このドラッグはこういうふうに効いた、とかそんな話だけでは物足りない感じがした。

また、当然時代のギャップも感じる。 クラブや喫茶店で眠剤やドラッグが行き交っていた時代の話があったり、 日本産のペヨーテ(サボテン)が効かない話だったり(今ではネットヒッピー的には常識…のはず)。

とかなんとか言ってみたものの、
文章自体口語的でスラスラ読めてしまうし、
エピソードとして面白いものが多いし、 網羅的にいろんな薬物が紹介されていて(かつ詳しく調べたければ本が紹介されていて)、 ラリパッパの入門書としては大変優秀だと思う。